2024年3月22日「タカマツ オルネ」開業!サンポート高松はどう変わるのか

JR高松駅 国内旅行

JR高松駅周辺は大規模な再開発が行われています。ついに2024年3月22日には、「タカマツ オルネ」が開業します。本記事では進化する「サンポート高松」エリアについて詳しく紹介します。四国がどう変わるのか興味がある方は、本記事を参考にしてください。

再開発で注目!「サンポート高松」とは?

まず最初は近年再開発が行われ注目を集めているサンポート高松について紹介します。以下の内容に沿って紹介します。

  • サンポート高松とは?
  • JR高松駅周辺に新しい施設が次々建設中
  • 高松駅から高松港へ徒歩数分!島めぐりの拠点

それでは順にみていきましょう。

サンポート高松とは?

サンポート高松は、JR高松駅周辺に広がるエリアであり、海陸交通のターミナルやホテル、イベントなどが行われる広場、プロムナードなどで構成される香川の玄関口です。かつてはJRの連絡船やホーバークラフトが出入りしていた高松港の半分を埋め立てるという大規模な再開発が1990年代に行われ、現在のような人々の憩いの場としてのウォーターフロントエリアになりました。

2000年代に本格的な再開発が進む

2000年にはJR高松駅新駅舎・旅客ターミナルビルが完成しました。ブライダルチャペルやレストランを備えたホテルが建ち、交通拠点として機能していた駅前広場が、賑わいの場に生まれ変わりました。サンポート高松の中核を担う再開発ビルとして2004年に完成したのが「高松シンボルタワー」です。オフィスや商業施設、会議室、アート展やコンサートなど様々な催しが行われるイベントホールなどを要する複合商業施設です。香川県民へのICT教育やDX化の普及に関する施設や、コワーキングスペース、人と企業のイノベーション創出の施設などもあります。ビル内にある「かがわ国際会議場」は、2023年9月に開催されたG7香川・高松都市大臣会合の会場になりました。ビルには合同庁舎が隣接するなど四国における政治経済の拠点エリアともいえます。

JR高松駅周辺に新しい施設が次々建設中

現在再開発は拡充しています。2024年3月には「タカマツ オルネ」が開業します。西側には大学の新キャンパス棟が建設中です。2025年3月には高松シンボルタワーの北側に香川県立体育館「あなぶきアリーナ」が開館予定です。中四国最大級のアリーナとして、MICE(会議や展示会)などの多様な役割を果たすでしょう。

高松駅から高松港へ徒歩数分!島めぐりの拠点

JR高松駅前広場から高松港へは、道路を横断する必要のない屋根付きの直結通路でつながっています。高松港からは、瀬戸内国際芸術祭の会場でもある直島や小豆島、豊島といった島々に行くフェリーや高速船が就航しています。ここ数年で、リニューアルした船体やインバウンドに対応した案内板・アナウンスなどサービスが充実し、快適な船旅が楽しめるようになりました。平日の高松港は、周辺で働く人たちの憩いのスポットとなり、天気のいい日のランチタイムには、プロムナードに並んだベンチでお弁当を食べたり、赤灯台付近までウォーキングをしたりと、海辺の町を楽しむ人々の姿が見られます。

現在、高松港には5万トン級の旅客船が寄港できますが、2023年春に旅客船係留施設を延長する港湾計画変更案をまとめたことにより、今後は11万トン級の大型クルーズ船まで受け入れが可能になる予定です。

3月に開業する「タカマツ オルネ」はどのような施設なのか

次に紹介するのは、3月に開業する「タカマツ オルネ」です。西日本では「いる」という言葉を「おる」といい、四国でも「おるね」は広く使われている言葉です。言葉の響きが柔らかく、どこか懐かしく、親しみやすく、四国らしいと感じてもらえることから「オルネ」の名称としました。再開発の第一弾として開業する「タカマツ オルネ」はどのような施設なのか、以下の内容に沿って紹介します。

  • 約70のスーパーや専門店、飲食店が出店
  • 鉄骨4階建て、約9000平方メートル
  • JR四国の経営安定化に向けた挑戦

大注目の施設についてみていきましょう。

約70のスーパーや専門店、飲食店が出店

高松の有名和菓子店や土産物店、スーパー、シェアラウンジ等の出店が決まっており、最終的には約70店舗の出店を予定しています。観光客だけではなく地域に住む人々にとってますます便利になりそうです。

鉄骨4階建て、約9000平方メートル

新高松駅ビルはスーパーの跡地と隣接する駐車場、駐輪場など約5,200平方メートルの敷地で2022年3月に着工されました。建物は鉄骨4階建て延べ約9,000平方メートルの商業施設と、鉄骨地下1階、地上4階建て延べ約5,500平方メートルの立体駐車場から構成されます。

JR四国の経営安定化に向けた挑戦

JR四国の経営状態は厳しく、2022年度上半期は新型コロナ感染症による行動制限の緩和などから、売上高が前年度同期より45%多い188億円に達しましたが、87億円の営業損失が出ています。JR四国は発足以来、一度も黒字経営を達成したことがありません。四国の人口減少を考えると、先行きに明るさが見えませんが、2030年度までの長期経営ビジョンでは、連結売上高をコロナ禍前の489億円から600億円に拡大する目標を掲げています。鉄道事業はコロナ禍前の数字を維持するとして、ホテルや駅ビル経営を増収の柱に位置付けています。新高松駅ビルの開業で見込んでいる年間売上高は60億円程度であり、経営安定化に向けた新たな経営基盤を目指しています。

今後サンポート高松はどう変わるのか?

サンポート高松の再開発は「タカマツ オルネ」だけではありません。今後のサンポート高松はどう変わっていくのか、以下の内容に沿って紹介します。

  • 外資系ホテルの開業
  • 徳島文理大学香川キャンパスが移転
  • 中四国最大級の県立体育館(あなぶきアリーナ香川)

それでは順にみていきましょう。

外資系ホテルの開業

高松市のサンポート地区で計画されている外資系ホテルは、香港に拠点を置く高級ホテル運営会社「マンダリンオリエンタルホテルグループ」のホテルとなりました。「マンダリンオリエンタル瀬戸内ー高松」は、2027年夏に開業予定で、計92室の都市型リゾートホテルとなり、館内にはレストランやバー、スパ、ウェルネス施設も完備する予定です。

徳島文理大学香川キャンパスが移転

香川キャンパスは現在の志度からJR高松駅横に移転します。高松駅キャンパスは地上18階建て地下1階の学部棟と地上8階建てのホール棟から構成されます。学部棟には学部学科の教育・研究施設・食堂・コンビニエンスストア、最上階の18階には茶室、ホール棟には図書館・体育館・音楽ホールを兼ね備えた「都市型キャンパス」を構想しています。

中四国最大級の県立体育館(あなぶきアリーナ香川)

2025年春には開業予定のあなぶきアリーナ香川は、最大1万人を収容できるメインアリーナに加え、サブアリーナと武道施設を備えています。会場を使い分けることで、スポーツイベント、コンサート、ファッションショー、国際会議、武道大会、発表会などさまざまなシーンで利用できます。全国から人が集まるイベントを開催でき、高松の拠点施設となるでしょう。

まとめ|進化する高松は四国経済の中心になる

高松駅の再開発事業として、3月に「タカマツ オルネ」が開業します。スーパーマーケットやお土産、飲食店が一堂に会する施設のため、観光拠点や市民の憩いの場として期待されています。外資系ホテルや大学、アリーナ施設も開業を控えており、高松駅周辺が中四国を代表するスポットになる日が近いでしょう。高松は四国経済の中心となり、四国全体の活性化に貢献すると思われます。ぜひ、進化する高松を訪れてみてください。

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