北海道には魅力的な離島がありますが、島の位置やアクセス方法、どのような観光スポット、ツアーがあるのかがわかりにくく、観光客に敬遠される傾向があります。
この記事では観光客におすすめの離島一覧を紹介します。観光客にとって高いハードルとなっているアクセス方法や島の位置情報だけではなく、大自然を体感できる場所やツアーを紹介します。この記事を見れば離島でゆったりとした時を過ごし、大自然やグルメを満喫できるプランを作ることができますのでぜひチェックしてください。
奥尻島(おくしりとう)
奥尻島とは?
奥尻島は北海道本土の南西にあり、周囲約84kmの島であり、島名はアイヌ語で「向こうの島」を意味する「イクシリ」に由来します。人口は約2500人ほどで、水産業が島の主要産業であり、うにやあわびが特産品です。
見所は以下の通りです。
・透明度抜群!奥尻ブルー
・絶品海鮮料理
見所を詳しくみていきましょう。
【見所1】透明度抜群!奥尻ブルー
奥尻の海は水深25mの透明度を誇り、晴れた日には美しい青色に輝くことから、「奥尻ブルー」と呼ばれ、観光の大きな目玉となっています。天候などにより濃い青になったり、エメラルドグリーンになったりと、日によってさまざまな様子が見どころです。
ゲストハウスの「imacoco」では、奥尻ブルーを体感するSUP・カヤック体験ツアーを開催しています。波の影響が少ない場所で開催するため、初心者も安心して参加できます。体験後は近隣の温泉でリラックスできることもあり、観光客に大人気です。
詳しくはこちらを参照ください。
【見所2】絶品海鮮料理
綺麗な海に囲まれていることから、海産物が豊富で特にウニ、アワビは特産品となっています。島には特産品を活かした料理を堪能できる食事処があり、観光客に大人気です。
お店一覧や営業時間などはこちらをご覧ください。
アクセス方法
アクセス方法は以下の通りです。
・江差港からハートランドフェリーを利用
運行ダイヤ・運賃は以下を参照ください。
・函館空港からHAC便を利用
運航ダイヤ・運賃は以下を参照ください。
地図はこちらです。
天売島(てうりとう)
天売島とは?
天売島は北海道北西部に浮かぶ周囲約12kmほどの島であり、島名はアイヌ語で魚の背腸を意味する「テウレ」または足を意味する「チュウレ」に由来します。人口は約300人程ですが、100万鳥もの野鳥が飛来する海鳥の営巣地となっています。
見所は以下の通りです。
・島一周サイクリング
・海鳥の宝庫
見所について詳しくみていきましょう。
【見所1】島一周サイクリング
島を一周する道路があり、各名所を巡ることができる島一周サイクリングが観光客に大人気です。波の音や海鳥の鳴き声を聞きながら、潮風を感じられるサイクリングは日頃の疲れを癒してくれます。またクマやキツネなど危険な野生動物がいないため、森の中も安心して巡れます。
島の絶景はSNSでも大きな反響を呼んでおり、自由に行きたい場所を巡るサイクリングでは、多くの「映え写真」を撮影できます。とくに断崖絶壁と青い海のコントラストは定番の撮影スポットです。
島にはレンタサイクルが2件あります。詳しい営業時間や料金はこちらをご覧ください。
おろろんレンタル
レンタサイクル梅原
【見所2】海鳥の宝庫
島では3月〜8月にかけてウミガラスやケイマフリ、ウトウなど8種類の海鳥が子育てをするため「海鳥の楽園」と呼ばれ、多くの野鳥ファンが訪れます。
小型ボートから海鳥の繁殖地を観察する「ケイマフリ号」やウトウの帰巣を見るための「ウトウ帰巣ナイトガイド」、島を車で一周しながら繁殖地を巡る「海鳥繁殖地ガイドツアー」といった多くの海鳥観察ツアーがあり、観光の目玉となっています。
ツアー一覧・詳細はこちらをご覧ください。
アクセス方法
アクセス方法は以下の通りです。
・羽幌港から高速船・フェリーを利用
運行ダイヤ・運賃は以下を参照ください。
地図はこちらです。
利尻島(りしりとう)
利尻島とは?
利尻島は北海道最北端の街である稚内市から約52km離れた周囲約60kmの島であり、島名はアイヌ語で「高い山のある島」を意味する「リイシリ」に由来します。人口は約1900人ほどで、利尻昆布やウニなどの海産物が取れることから漁業と観光業が主要産業です。
見所は以下の通りです。
・大迫力!利尻富士
・利尻昆布
見所を詳しく見ていきましょう。
【見所1】大迫力!利尻富士
標高1721mで最北の日本百名山である利子富士は島のシンボルとなっています。利尻富士は愛称であり、正式名称は利尻山です。ペシ岬やオタトマリ沼など多くのビューポイントがあり、美しい姿で観光客を魅了しています。
ビューポイントのひとつである姫沼には早朝5:30発のガイドウォークツアーがあり、水面に映る美しい利尻富士や天然記念物のクマゲラが住む原生林などを見ながら、大自然を満喫できます。旅行会社各社で登山ツアーがあり、多くの登山愛好家が利尻富士登山に挑戦しています。
姫沼ガイドウォークについてはこちらをご覧ください。
【見所2】利尻昆布
利尻昆布は高級品として京都をはじめとした関西方面の料亭から高い評価を得ており、湯豆腐や千枚漬けに使用される島の特産品となっています。利尻島周辺以外に礼文島や稚内周辺にも生息しています。主に出汁をとるために使用されますが、出し殻を佃煮や煮物に使用することがあります。
利尻昆布ゼリーや利尻昆布ラーメンなどはお土産として観光客に大人気です。最近では食用だけではなく、利尻昆布エキスを使用したカラーシャンプーやヘアカラートリートメントが販売されており、活躍の場を広げています。
アクセス方法
アクセス方法は以下の通りです。
・稚内港・香深港(礼文島)からフェリーを利用
運行ダイヤ・運賃は以下を参照ください。
・新千歳空港からANA便を利用(季節運航便)
運航ダイヤ・運賃は以下を参照ください。
・札幌丘珠空港からHAC便を利用
運航ダイヤ・運賃は以下を参照ください。
地図はこちらです。
礼文島(れぶんとう)
礼文島とは?
礼文島は稚内市の西60kmの日本海にあり、周囲約65kmの島です。島名はアイヌ語で「沖の島」を意味する「レプンシリ」に由来します。人口は約2600人で、日本最北端の離島です。
見所は以下の通りです。
・花の浮島
・北のカナリアパーク
見所について詳しくみていきましょう。
【見所1】花の浮島
島には300種類の高山植物が生息しており「花の浮島」と呼ばれ、5月下旬から8月には多くの観光客で賑わいます。最高標高490mにも関わらず高山植物を観察できるのは、島が高山と同じく涼しい気候であるからと言われており、高山植物を手軽に観察できる観光の目玉です。
旅行会社各社では、高山植物が見ごろとなる時期に多くのツアーが組まれていますが、島内でもトレッキングガイドツアーがあり、ガイドがあることにより一層高山植物などの自然を満喫できることから、多くの観光客に利用されています。
詳しくはこちらをご覧ください。
【見所2】北のカナリアパーク
2012年11月に公開された映画「北のカナリアたち」を記念した施設であり、映画ロケのために建設された校舎ロケセットやロケ時の写真、使用された衣装などが展示されています。パーク内には高山植物が生息し、隣にある利尻島のシンボルである利尻富士の絶景が楽しめることから、多くの観光客が訪れます。
映画を見てから訪れると感動が増しますが、映画を見ていなくても絶景に感動します。屋外にはライブカメラが設置されているので、一度旅行前に確認してから実際に風景を見る観光客も多いようです。
詳しくはこちらをご覧ください。
アクセス方法
アクセス方法は以下の通りです。
・稚内港・鴛泊港(利尻島)からフェリーを利用
運行ダイヤ・運賃は以下を参照ください。
地図はこちらです。
まとめ
北海道の離島には本土に負けないくらいの観光地があり、特に手付かずの自然を満喫できる点が評価を得ています。島独自の特産物では、豊かな海で育った海産物があり、全国的に評価を集めるものがあります。
体験型ツアーでは島の魅力を体感し、最高の思い出となること間違いなしです。プランに合わせたアクセス方法で少し足を伸ばして島を訪れると、より北海道の自然の魅力を感じられます。
ご覧いただきありがとうございました。
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